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特撮 アニメ ガンダムゲーについて

「ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT」の魅力について (その1) (最終更新:2017/07/16)

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夢をテーマにした ハートフルなウルトラマン

自分はこの「THE FIRST CONTACT」がウルトラシリーズの中で一番好きな作品だ。

今回は作中のテーマや設定と織り交ぜながら、魅力を語っていきたいと思う。

  • 子供の夢をテーマにした登場人物

周りからバッシングを受けようと、自分の夢に対して真摯な姿勢であり続け、様々な困難に立ち向かっていった主人公 春野ムサシくんや、防衛チームのポジションにあたる、SRCの面々も、車の設計士、ケーキ屋さん、学校の先生等、子供の頃に一度は憧れたであろう職業に就いているなど、登場人物からの設定からも「夢」をテーマにしている事がうかがえ、なおかつこれらは、その独特の世界観の構築に一役かっている所が、本作の魅力の一つであろう。

  • 科学調査サークルSRC そしてシャークス

本作の魅力を語る上で次に欠かせないのが、この「SRC」の各種設定である。まず、SRCは防衛組織では無く、ボランティア的な調査と研究を行う機関であり、出現した怪獣への対応も、無闇に殺害しようとするのではなく、もといた生息域へ戻すという形式をとっている。そしてその際に使用する航空機も殺傷兵器を一切搭載しておらず、機体からパンチグローブが出てきたり、大きな拡声器がムニュッと出てきたりするなど、どこかおもちゃっぽい。これらがまた「子供の夢」という作品のテーマに貢献していて良い点だと思う。

そしてSRCの対となる組織「国際緊急組織シャークス」国防軍直属の組織なので、こちらは所謂「敵もといおじゃまキャラ」である。(本作でコスモスが戦う敵はバルタン星人だが)ムサシの夢へと立ち塞がる障壁という立ち位置で描かれており、面白いシーンがある。これのメカニックも、SRCの扱う物とは違い、凶暴なデザインで殺傷兵器も搭載している。その対比が魅力。

「THE FIRST CONTACT」の最大の魅力 それがこのコスモスというウルトラマンだろう。

ムサシの夢の一つ「ウルトラマンに会うこと」バルタン星人との戦いで傷つき、ムサシが遊んでいた森林公園の近くの森に倒れ、精神体になってしまったコスモス。そしてコスモスを復活させる為に、知恵を絞って頑張るムサシ。ムサシの頑張りによって復活するコスモスは

ムサシにお礼として、望む物、欲しい物を問う。

ムサシは欲しい物なんてないよ。と答えるが

「宇宙飛行士になって、ウルトラマンと空を飛ぶのが夢だったんだ」という自分の夢、すなわちコスモスに対しての願望をうちあける。ムサシはコスモスを心配してか「無理だよね... 今は...」と言うのだが、

それでも、コスモスは無言で手を差し出してくれる所に、その優しさを感じる事ができる。この一連のシーンの流れで、従来のウルトラマン像とは違い、寡黙で壮大だが、親密なウルトラマンとして感じられるのが良い。小さい頃、ウルトラマンが好きだった人は誰だってウルトラマンに憧れ、会いたいなどの夢を持っていたと思う。映画の中の話だが、ムサシもその夢を持っており、その境遇を感じたからこその感動もあるのだ。(筆者も昔の頃を思い出して号泣してしまったσ(^_^;))

 

次回はラストについて語ります。

「機動新世紀ガンダムX」最終回について (最終更新:2017/5/16)

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ガンダムXの最終回について 自身のTwitterにて話す機会があったので 暇つぶしがてらに一記事。

 

一度見た人なら分かるだろうが ガンダムXの最終回は「宇宙世紀シリーズのニュータイプ論へのもう一つの見解」というメタ的要素を含んでおり、それを考察するには難解である。他にもyahooの知恵袋等のサイトで考察についての回答は出ているので、今回多くは語らないが、分かりやすく簡潔にまとめてみるという意味で今回は話を進めていきたいと思う。

 

D.O.M.E.が最終回にて伝えてくれたニュータイプ論は、ファーストガンダム富野由悠季監督が真のニュータイプの意味として仰っていた

エスパー的な能力とは違う 自分の中にある先入観や価値観を捨てて、他人の事を理解または思いやることのできる人

それと同じだ。

つまり、相手を理解する。肯定する為には先入観や価値観を捨てる「努力」をしなければならない という意味だが、これはD.O.M.E.が言っていた

そう、全ては幻だ。たとえどんな未来が見えたとしても、それを現実にしようとしない限り、それは手には入らないのだから…」

という台詞があるが、ニュータイプとしての特別な能力があったところで、努力しなければ、人と人とがわかり合い 未来を創ることはできない。ということで

現に過去のガンダムシリーズでも、ニュータイプ同士が完全にお互いをわかり合うことは無かった。

ニュータイプの力があるかないかは関係なく、理想を現実にし、モノを獲得したいのならば行動し、努力する事が大切なのだ。ガンダムXという作品が伝えたかったのはこれで

D.O.M.E.の台詞「人を超えた力と人の革新とは別の事なんだ」とはそういう意味である。

 

真のニュータイプ論がこれとは分からず 単純に「人を超えた力があれば 人間は分かり合える」という今までのニュータイプ論を信じているガンダムファンに 本当のニュータイプがどのようなものかを製作スタッフは教えたかったのだろう。